2009年10月13日火曜日

Owens Corning Fiberglass '68 Corvette No.5 Inkscape

遂に新型インフルエンザの脅威が我が家族に襲い掛かった連休明けの今日、皆様方におかれましては身体にどうぞお気をつけ下さいます様。(結びか?)


さて、前回のデカール失敗により、もう1個同じキットを購入しての再挑戦と相成った訳でありますが、前回はシュリンクパッケージでありながらのあのデカール状態。今回も同様にシュリンクパック品を購入したもののデカールの退色具合はやはり変わらず。しかも今回は黄ばみまで出ている始末。
そういう事でそれを受けて今回の再挑戦は、
 ・赤部分はマスキング塗分け
 ・加えて各種ロゴマークを自作デカール
この方法で行く決心をしました。

決心の理由として、この車種、赤部分内にあるロゴマークはほぼ全て白枠線で覆われています。
であれば、その部分をマスキング白抜きとしてその上から白下地のインクジェット印刷デカールを貼る事で、しっかりした発色と、白下地デカールを使用する事による切断面の白地露出も目立たせない事ができるのではなかろうか?と考えた訳であります。

そうなると、それにあたり課題となるのは自作するロゴデカールをどれだけ鮮明に印刷できるかどうか、であります。
一応、キットのデカールをスキャナーでコピーしましたが、そのままでは細かい部分が潰れてしまい使えたモンじゃあありません。
こういう時、イラストレーター系のソフトなんかがあれば、綺麗なロゴが作れるのでしょうが、あんな高価なソフトおいそれと買えないよなあ、と思いながらネットを俳諧していた所、イラストレーターlikeな高機能且つフリーのソフトを発見!
それがタイトルにある「Inkscape」というヤツです。
この手のソフトは殆ど使った事が無いので、UIが日本語であり、わかり易いマニュアルやチュートリアルがある事が望まれるのですが、これは幸いにも日本語対応。OSXの場合は別途日本語化バッチをあてる必要がありましたが、紹介サイトの手順に従って簡単に対応する事ができました。
で、早速チュートリアルサイトを見ながら兎に角色々弄ってみました。
曲線の描き方を把握するのに苦労したり、コピーしたいロゴ画像ファイルの形状抽出等の扱い方が判らなかったり、悪戦苦闘する事約2週間。
自宅での自由時間の大半をこのソフト弄りに費やし、何故か異様な程の精神的消耗を招くその作業から、キット工作の方の進捗も著しく悪化しましたが、まあ何とか形状と書体の大まかなコピーまでは出来ました。

そんなんで最初は結構苦労しましたが、慣れてくるとシンプルな形状でイラスト的なロゴだと数分もあればサクサク作れるようにまでなりましたよ。


デザインが決まったら次の課題は色合い。
一部のロゴについては、車体の赤部分と同じ色をベースにしているので、ラッカー塗料の赤とプリントデカールの赤を完全は無理にしてもできるだけ近似色にしておく必要があります。
そこで、手持ちのラッカー系赤何色かのカラーチップを用意して、ソフトのカラーコード指定と印刷の設定を色々弄って近くなる組合せを探します。

だけどどんだけ頑張っても印刷される赤の発色の方が劣るのですよ。
これはもうプリンターの限界でしょうか?
これ以上は追い込めきれそうもないので、ちょっとイマイチかな?とは思いつつもクリアーコートによる落ち着かせ効果にも期待して、双方の色設定を決定する事とします。


さて、ロゴ対応もこのようにどうにか前進しましたので、ある所から平行して再購入キットのボディパーツの下地作りも始めました。

前回の大失策部分、リアのオバフェン接着を忘れず実施。
しかも前回追い込み切れなかった実車同様の叩き出し形状を、パテを盛りながら工作。

5Loop位でなんとか完了。


続いてフロントグリル。
レーサー仕様はバンパーと共にグリル周りのトリムも取り外されている為か、ボディの奥まった所に在るように見えるので、

キットのトリム部分を切り取って、ボディの裏からはめ込める様にしました。


ホイールは当初シルバー一色だったのですが、どうもWebで見かけた写真だと不鮮明ながら箱写同様リム部以外は全て黒塗りのようなので、ここは一発奮起してマスキングして黒塗り。

更にナットとセンター部分の枠はエナメルのシルバーで筆塗り。
かなり締まりましたね。これはやって正解でした。


更に進んでボディも白くなりました。
前回同様、Exホワイトにガルグレーを少々加えたクールなホワイト。


この後はいよいよボディマスキングによる赤の塗分けです。
さー、どーなるかしらん?

6 件のコメント:

ミゾロギ さんのコメント...

再挑戦&進化バージョン、さすがです。
インクジェットデカールですが、白デカールはちょっと扱いづらかったです。透明デカールに比べてクリヤーに少し弱い感じがしました。もともとクリヤーを載せてから貼付けるので、そのクリヤー層が薄かったのでしょうか。下地が白ならば、問題は少ないかもしれませんが、赤地に貼ったときはどんどん透けて困りました。
デカール自作は楽しいので、インクジェット用ですが、私も最近は自作が多いです。

yaszo さんのコメント...

おぉ、スゴイ進化だぁ!
デカール自作に、
ボディも細部まで詰めてますねぇ。
こりゃJMCが楽しみだww

私もインクスケープ落としました。
そのうち挑戦しますw

藤谷吉宏 さんのコメント...

ミゾロギさん、こんにちは!

インクジェットの自作デカール、ポイントは耐クリア性ですかね。
今のところ方法としては、プリントアウト後にしっかり乾燥させて、まずクレオスのふつーのラッカークリアを砂吹きコートし、全体が軽くコートされたら今度はマイクロセットのデカールフィルムで止めのコートをしようかと思っています。
Inkscapeの扱いにも慣れてきたし、ロゴやストライプのデザインは確かに楽しいのですが、やはりインクジェット印刷だと貼り付け面が白系でないと殆ど使えない、というのが難点ですね。

藤谷吉宏 さんのコメント...

yaszoさん、こんにちは!

ここまで来たからには後はNOトラブルで行きたいなあ。
自作のデカールはほぼ大丈夫と思うので、やはり最大の懸案事項はマスキングの塗り分け、特にサイド面の外周の細いライン部分ですね。
何とか成功させてJMCではコルベット家としてyaszoさんのと並べたいですぞい。

JW さんのコメント...

これはいいソフトなんですか?
自作する気満々でデカールは
白とクリアーをすでに買ってあるのですが
中々そこまでいきません・・・・。

まあ来月になったら挑戦しようかな・・・。

藤谷吉宏 さんのコメント...

JWさん、こんばんは!

イラストレーター系ソフトはこれが初めてなので自分の感想はあまり参考にはならないと思いますが、なかなかイケると思いますよ。
ベジェ曲線ツールに慣れが必要でしたが、それさえ覚えてしまうとロゴとかマーク程度なら結構サクサク出来てしまうと思います。
ただし最初はチュートリアル見ながら色々と操作方法を把握する必要があり、そこで挫折しなければ多分大丈夫!
う◯こデカールとの戦いに青筋立てるより、自作のデカールでデザインバリエーションを楽しみましょう!
(とはいえインクジェットだと実用範囲も限られてしまいますが・・・)