2012年5月5日土曜日

FORD Mustang Concept Ⅱ No.2 はじめてのふるかいへい

静岡には間に合わないと判断して、製作保留としたマスタング・コンセプトⅡですが、間に合わないと思った理由の一つに、このキットがオープンボディに加え、左右ドア、フロントエンジンフード、トランクフードの開閉機構を有するフル開閉キットである事があげられます。
それら開閉機構部分を仮組してみると、合いはあまり宜しくなく、しかもガタ付き気味で、このような開閉機構の製作技術と経験に乏しい自分としては、時間を掛けてしっかりノウハウを掴んだ上で製作しないと、折角のこのキットを勿体無い事にしかねない、という事で情報収集して製作再開の機会を伺っておりました。
幸い、Webで達人の方々の製作記や専門誌にて、それらノウハウを惜しげも無く公開されておりますので、それらを頭に叩き込んだ上で、Peugeot RCの塗装待ちの合間を縫って、イザ、(実車風にリアルな)開閉機構の製作を進めてゆきまする。

まずはドア。
キットのヒンジ部を切り飛ばし(写真上)、コの字に曲げた真鍮線と真鍮パイプで作ったヒンジ を、地面から垂直となる位置でドア内側に固定できるよう、ドア内側に貼付けた垂直位置出ししたプラ板に取り付けます。

ヒンジ側に差込んだプラ板は、ボディ内側に接着。
接着部の補強に黒瞬着を盛りました。

開閉テスト。
ドア全開状態で、地面との水平がきっちり取れています、OK!。
これだけ見ると簡単に出来てしまった感じですが、試行錯誤を繰返して、スムーズな開け閉めと、開閉時の位置が決まる固定方法を見つけるまで、片側ドアだけで1.5日も掛かりましたよ。 逆に反対側は同じ方法を用いて僅か15分にて工作完了。苦労はしたが得たモノも大きい、と自己満足度高しであります。

そして、シャシとフロアとインパネのパーツを仮組して、開口部の干渉有無を確認します。
問題ナシ。
ドアの内張りは一通りの開閉機構の目処が付いた所で、加工する事としますので、ここでドア関連は一旦保留。

さて、本キットの箱開封時に最も衝撃的だったのが、このフロントフードのパーツ。
肉厚が1.5mmもあるぜよ、オイ何で?
踏んづけても壊れそうもない丈夫さだけがご立派。
ちょっとこのままでは使えないなあ。裏から削り倒すのも骨折れるし、一寸躊躇する・・・
うーん、肉厚1.5mm、踏んづけても壊れそうもない丈夫さ・・・・

なら、ヒートプレスのマザーに使えるンじゃない?
0.5mmのプラ板を使ってプレス!
プレスも慣れてきたか、一発でOK!

切り出してボディに乗せてみる。
切り出したら丸まった方向に四方が湾曲してしまいました。

四方湾曲の矯正と、全体の強度アップを兼ねて、実車同様にパン裏側へ補強材を自作して接着。

もう少々修正の必要がありますが、かなりイイ感じかな。
さて、ボンネットフードのヒンジはどうしましょうかね。
初期量産型マスタングのボンネットフードヒンジは結構複雑な形していて、あれを再現するのは自分にはハードル高過ぎだし・・・・
うーむ、もう一寸検討してみる事とします。

トランクフードのヒンジはキットのものをそのまま使用。
 ただし、アームの部分が不自然に太すぎ厚過ぎだったので、削って適度な状態としました。
また、開状態保持できるよう、板バネを仕込みます。(この段階ではトランクフードをボディから脱着できるように、片側のみ加工しておきます)

ドアとトランクフードを開けてみました斜め後方からの図。
初めてのドア内開き機構の改造、ここまでは上手く行ってますんで、満足の眺め也。


では、マスタングコンセプトⅡまた何時か。

7 件のコメント:

きよみ さんのコメント...

フル開閉ですか!いいですね。いつかはやってみたいと思いつつ、手が出せないテクニックの一つです。
フルじゃなくてドアだけでもやってみたいんですけどね。
ボンネットのヒートプレスにもちょっとビックリ。かなり薄くなっていそうだけど塗装の影響は大丈夫かな?

(先ほど一度投稿に失敗しました。ダブってしまったら片方を消してください)

yaszo さんのコメント...

素晴らしいっすなぁ(^^)
ドアもバッチリ、ボンネットも薄々でw
老婆心ながらきよみさんのおっしゃるように塗装の影響がでないか心配ですが… (以前コルヴェットでボンネット歪ませた経験アリ^^;) まぁ強制乾燥させなきゃ大丈夫かなとも思いますが(^^;

とりあえず秋までに完成でしょうかね。
私ももう1台マスタングいっちゃおうかなぁw
プジョー共々頑張ってくださいませ(^^)

藤谷吉宏 さんのコメント...

きよみさん、こんにちは!

自分も手を出そうと思いつつ、踏ん切れずにいたのですが、今回はキットそのものが、フル開閉仕様だったので、思い切ってトライしてみる事にしました。
今の所どうにかなっているようですが、これ以降の工程でもきっちりと開閉機構を維持できるか?全くの未知数であります(笑

薄いプラへの塗装>
お〜〜っ、全く考えていなかった!
念の為、裏の補強追加しておこうかしらん。

藤谷吉宏 さんのコメント...

yaszoさん、こんにちは!

ボンネット薄々だけじゃなく、そもそも塗装後にチリがどうなるか、神のみぞ知る状態であります。
加減っつーもんが全く判らないですからねえ。
まあ、失敗談含めて今後の展開に乞うご期待、という事で。

そうそう、空き枠埋め、宜しく!

haltica さんのコメント...

halticaです。
マスタングのフル開閉♪いいですね♪しかしご苦労も多いかと。。。わたしも過去に作ったことがありまして、そのときはボンネットのヒンジをあきらめて乗っけるだけにしてしまいました。あの複雑なヒンジは再現できませんでした。。。このあとの製作も非常に気になるので、追っかけさせていただきますね。
週末の静岡は土曜日に訪問します。わたしのこと見つけたらぜひぜひお声をかけてくださいね。よろしくお願いします。

藤谷吉宏 さんのコメント...

halticaさん、こんばんは!

ヒンジ>
そうなんですよね、
あれはちょっと金属材料で作らないと、強度的にも持たないだろうし、そもそも自分に作れるんかいな?っつー難易度の高さであります。
だけどもし再現できたとしたら、これは大きな見せ場になるでしょうね。
そう考えるとチャレンジし甲斐があるかなあ、と思うのであります。
halticaさんも静岡に来られるのですね、(作品展示もされるのでしょうか?)
改めてご挨拶に伺わせて頂きます!

ドカ山 さんのコメント...

うおう、なんだかすんごく高度なテクが炸裂してる悪寒。
凄いなぁ。
開け閉めするだけでも大変なのに
違和感無くぴったり合わせるところが
既に神業。
コイツは目が離せません!